病院薬剤師 お勉強の日々

3年目の病院薬剤師の奮闘記です。勉強・読書・気になるニュースなどを紹介していきたいと思っています。

デパスの服薬指導で学びました。

 

こんにちは,しがない薬剤師です。

 

デパスの服薬指導

 

デパス,一般名はエチゾラム。第三種向精神薬として指定されており,30日の処方制限があります。

デパスといったら抗不安薬,不安や憂鬱な気分を解消させる薬といったイメージでした。

イメージ通りの服薬指導を行うと,多くの患者は「ありがとう,効くといいね。相部屋でしょ,やっぱりストレスも溜まるし寝られんよ。」

入院時に持参薬で持って来られる方も多くいます。その方々にお話を聞いてみると,「この薬は入院しても辞めたくないから。先生に言っといて。」「これを飲まんと寝られん。イライラしてかなわん。」

あーやっぱりそんな薬なんだな,デパス=イライラと思い込んでいたことがあります。

 

しかし,そんな一辺倒の服薬指導でよいわけがありませんよね。

慣れた頃に大失敗は訪れる

ある日,自動車事故後,むちうちのようになり,経過観察入院の患者がいました。NSAIDS内服中,カロナールやトラマールを追加してもスッキリしない痛みを持っていらっしゃいました。

そこでデパスの処方が追加となったのです。いつものように「不安や憂鬱な気分を改善する薬ですよ~」とお話したら,

 

大失敗。

 

 

「私は本当に痛くて困ってるのに,文句ばっかり言うストレス抱えた患者だと思ってるのか!痛み,薬を飲んでも収まらない!病院スタッフは辛いですねと適当に声をかけるばかり!そんな状況で痛みを抑える薬ではなく,不安や憂鬱なやつだと思って薬を出すなんて!」

 

怒られました。もちろん,上司にも。そして処方医にも。。。

 

しっかり見ておけばよかったんです。電子カルテを,入院理由,投薬歴,疼痛の度合いを。

見ておけばよかったんです。添付文書を。見ておけばよかったんです。

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   デパス錠 添付文書より引用

 

適応4つ目の頚椎症における筋緊張に対して使用しています。今ならはっきりわかります。

 (本当はそれならミオナールかテルネリンにしてよ~と思った)

 

 おわりに

この失敗以来,猛省いたしまして,デパスの服薬指導で失敗することはなくなりました。もちろん,どの患者もしっかり電子カルテで入院理由投薬歴疼痛度合等を確認する癖もつけました。

同じ過ちだけは繰り返してはいけないのです。

 

そして,最近,新人くんがまったく同じような患者にデパスの服薬指導に向かおうとしているところを発見。どうやって説明するの?と聞くと,「え?イライラ改善します,よく寝られますよ。でいいんじゃないんですか?」

おい,また怒られるぞ。あのときの失敗の恐怖を思い出すとともに,後輩が同じ過ちを繰り返すのを食い止めることができました。

 

自分も少しは成長してるのかなと感じた次第です。

 

 

適応がいくつかある薬剤や,精神系の薬剤,話方によっては違う印象を与えてしまうような薬剤

どのように服薬指導したらいいのかなと,日々頭を悩ませながら勉強しております。